ブラックベルベット -カクテルレシピのノウハウ-   BLOG

2016.03.28

ブラックベルベット -カクテルレシピのノウハウ-

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皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「ブラックベルベット」のカクテルレシピをご紹介します。

 

 

カクテルには2つの材料を同じ分量で割るレシピがありますが、

このブラックベルベットのレシピも同様、

スタウトビール(黒ビール)とシャンパンを半々の割合で割るカクテルです。

 

 

味わいは黒ビールの上品な苦味とシャンパンのキレが合わさり、

コクがある中に喉越しを感じますが、やはり黒ビールの特有な味わいがあります。

ブラックベルベットのアルコール度数は約9度前後となります。

 

 

ブラックベルベットは特別な道具がなくても簡単に作れるカクテルです。

ですが、注ぎ方に少し技術のいるカクテルとなります。

その点について触れていきますので、最後までお付き合いください。

 

 

 

 

ビールベースのブラックベルベット(Black Velvet)

 

このカクテルは、ビールベースとなっています。

 

ただ、シャンパンベースとして認識している方もいるのではないでしょうか。

なぜなら、黒ビールとシャンパンを同じ比率で割っているからです。

実際は、カクテル関連の本にはビールベースとして分類され紹介がされています。

 

ブラックベルベットが考案されたのは1861年とされています。

(※1880年に考案されたとの説もある)

 

イギリスのビクトリア女王の夫であるアルバート公が亡くなった後、

ブルックスクラブ(ロンドン)で働いていた当時のバーテンダーが

アルバート公に敬意を表すという意味でブラックベルベットが作られたようです。

 

また、アイルランドのシェルボーンホテルもこのカクテルが生まれたことに

関係しているらしいのですが、詳細は定かではありません。

 

 

 

このカクテルの歴史は古く19世紀ごろから飲まれていますが、

元々のレシピは、スタウトビールとシャンパンの組み合わせです。

 

スタウトビールはイギリスのギネスがよく使われますが、

スタウトの代わりに日本の黒ビールを使っても構いません。

シャンパンも同様、スパークリングワインに代えて作っても問題はありません。

 

 

ブラックベルベットのカクテル名の由来とは?

 

 

ブラックベルベットとは「黒いビロード」という意味です。

 

ベルベットは「ビロード」とも呼ばれたりします。

つまり、「滑らかさ」「柔らかさ」といったような意味を持ち

これがカクテルとして表現されているのです。

 

口に含んだときの口当たりの滑らかさや、

グラスの中でできるきめ細かい泡の見た目が

ベルベット(ビロード)のように柔らかなイメージをさせる事から

ブラックベルベットという名が付けられた由来となっています。

 

また当初のカクテル名はブラックベルベットではなく

「シャンパンベルベット」と呼ばれていました。

 

ちなみにブラックベルモットの呼び方は国によって違うようで、

イギリスではビスマルク(Bismark)と呼ぶそうです。

 

 

 

 

ブラックベルベットの作り方について

 

ブラックベルベットの作り方は2つの材料のみで簡単に作れます。

レシピはスタウト(黒ビール)とシャンパンをそれぞれ1:1の割合で注ぐだけです。

 

しかし、レシピはシンプルですが「注ぎ方」に技術のいるカクテルでもあります。

技術といっても単純に、スタウト(黒ビール)の扱い方に気をつけて作りましょう。

 

 

 

 

【用意するもの】

  • スタウトビール(黒ビールでもOK)
  • シャンパン(スパークリングワインでもOK)
  • フルート型のシャンパングラス など
  • バースプーン (無くてもOK)

 

 

※グラスはゴブレットやタンブラーなど大きめのグラスを使ったりもします。

本来はゴブレットグラスで作られていました。

 

※シャンパンのコルクを抜く際、ボトル内のガス圧にコルクが押し出され

泡が勢いよく噴き出してしまうので充分、気を付けて抜いてください。

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

ブラックベルベットに氷は入れません。

 

 

  1. グラスを傾け気味にしてシャンパンを半分注ぎます。
  2. 泡が落ち着いたら、スタウトビールをゆっくりと半分注ぎます。
  3. バースプーンで軽く1回転、ステアして出来上がり。

 

 

※スタウトビールを先に注ぐ場合、

泡立ちを一旦落ち着つかせてから次にシャンパンを注ぎます。

 

 

 

 

「作り方のポイント!」

ブラックベルベットの作り方で気をつけたいのが注ぎ方です。

注ぐ順番はどちらの材料からでもいいのですが、

先に注いだ泡が落ち着いたら、もう一方を注ぐのがポイントです。

 

また、注ぎ方として2つの材料を同時に注ぐ作り方もありますが

これは演出面で効果的ですが、その分技術も必要です。

なぜなら、スタウトビール(黒ビール)は泡立ちが活発な材料なため

同時に注ぐことでグラスの半分が泡状態になる程、技術が求められます。

 

ステアすることについては、黒ビールの泡立ちを活発化させない事や、

材料を注いでいる時点で混ざり合っているという理由で

ステアしないで仕上げる作り方もあり、その点はBARによって考え方が異なります。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. シャンパンは予め冷やしておきます。

 

2. スタウトの適温は常温に近い温度なので冷やし過ぎないのがポイントです。

 

3. 氷を一切使わないため、使用するグラスも冷やしておきます。

※グラスに汚れがあるとビールの泡が立ちやすいので注意!

 

4.  味わいの好みによって、黒ビールとシャンパンの分量を調整しましょう。

※使用するシャンパンがしっかりとした味わいなら、黒ビールよりも少なめに注いでOK♪

 

 

 

【ブラックベルベットからのバリエーション】

 

・黒ビールをオレンジジュースに変えて作ると 「ミモザ」のカクテルに!

・黒ビールをカシスリキュールに変えると 「キールロワイヤル」のカクテルに!

・シャンパンをビールに変えると 「ブラック&タン」のカクテルに!

 

 

 

 

 

最後に

 

ご自宅でつくる場合はコスト面を考えると、

シャンパンでなくてもスパークリングワインでも充分です。

 

またお試しで作ってみたいときは、

ボトルサイズもフルサイズではなく、ハーフサイズで良いと思います。

ただ他のシャンパンカクテルも作りたいならフルサイズでもいいですね。

 

 

ブラックベルモットのカクテルは

他のカクテルにも共通して言える事ですが、

使用するシャンパンや黒ビールの種類によって味わいは異なります。

そのため黒ビールの銘柄を変えて作ってみたりなどして、

自分好みの組み合わせを探してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

今回はカクテルのブラックベルモットをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

photo by: ume-y
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BIRDY.新カクテルシェーカー

2016年3月28日 11:11 カテゴリー: カクテル

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